2018.08.06
職場の人間関係も重要
人間関係の良し悪しが与える影響とは?
人間関係の重要性を意識する
介護職員として働くにあたって欠かせないコミュニケーション能力ですが、なぜそれほど重要なのでしょうか。それは介護は一人で行う仕事は少なく、上司や同僚、部下と一緒にチームとして行う仕事がほとんどだからです。
介護を行う場所は老人介護施設だけでなく病院やお年寄りの自宅など多岐に渡っていますが、その中でも多いのが介護施設や病院です。医療機関には介護職員だけでなく医師や看護師、薬剤師などさまざまな人が働いていますが、複数の人が集まっている組織には上司や同僚、先輩や後輩といったようにタテとヨコの人間関係が構築されています。このような人間関係が構築されている職場でお年寄りやその家族を対象に介護を行っていくわけですが、複数の人が集まっている組織の中で働くときは職員一人一人が職場における人間関係の重要性をしっかりと認識し、理解することが必要です。
また、職場における人間関係の良し悪しは、職場全体の雰囲気だけでなく、利用しているお年寄りに対して優しく親切に、あたたかくいたわる気持ちと愛情をもって接しているか、自分自身が楽しく積極的に働くことができているかどうか、がベースとなります。
「組織」には協調性が重要
職種が異なる複数の人で構成されている組織ですが、何よりも重要なのは共通の目的をもつことです。その目的を達成するためには、それぞれ組織に貢献しようとする意欲や協調性をもたなければなりません。また、さまざまな職種の人が集まっているため、組織に所属しているメンバー同士で常にコミュニケーションをとることも必要です。なぜなら、職種が異なる人たちで形成されている組織では所属している部署や所有している資格によってそれぞれ役割が分担されているため、人間関係が悪くなれば他部署との連携も滞りスムーズに仕事を進めることができなくなるからです。
また、他部署との連携に限らず同じ部署であっても人間関係が悪ければ、仕事に必要な知識や技術を教えてもらうことができなかったり、正しく伝えられなかったりといったトラブルが発生する可能性もあります。
仕事をしていると悩みや不安はつきものですが、その場合効果的なのは一人で悩むのではなく誰かに相談してアドバイスをもらうことです。しかし、人間関係が悪ければ気軽に相談することはできません。さらに、そのような状態だと仕事に対するモチベーションも下がってしまうため仕事自体を続けることも難しくなってしまいます。ポジティブな気持ちで仕事を行うためには、良好な人間関係が欠かせないのです。
いい関係を築く第一歩は「第一印象」
職場の人間関係は家族や友達との関係とは違い、お互いに警戒心をもっていたり心から信頼できなかったりと距離がありますが、これは仕方がないことです。とはいえ、いつまでも警戒心を抱いたままだと人間関係を良くすることはできません。まずは一歩、踏み出してみることをおすすめします。
そのためにも第一印象で好印象を与えることを意識しましょう。第一印象は相手のぱっと見の印象で人柄などを推察するものですが、ここでポイントとなるのが服装や容姿などの身だしなみや、マナーや言葉遣いなどの態度や表情です。第一印象で良い印象を与えることができれば、早い段階で警戒心を解き信頼関係を結ぶことができるため、今後の人間関係を築くにあたって非常に重要です。