2018.07.06
介護職に必要なコミュニケーション能力
コミュニケーションを取って信頼関係を築こう
コミュニケーション能力の重要性
近年、高齢者の増加に伴い介護サービスを利用する人も多くなってきましたが、それにより、介護サービスを提供する介護職員がいかに需要が高い仕事であるかもわかりました。しかし、介護技術があるからといって介護職員になれるわけではありません。介護職員には介護の技術や知識だけでなくさまざまな能力が求められますが、その中でも特に重要なのが「コミュニケーション能力」です。
介護現場では積極的にコミュニケーションをとる
まずは介護サービスを利用しているお年寄り一人一人としっかり会話をしてコミュニケーションをとることです。お年寄りの中には会話をすることが難しい人もいれば、思っていることや考えていることを伝えることができない人もいます。ですが、介護職員はこのように自力で意思を伝えることが難しいお年寄りとも積極的に交流して、少ない情報からお年寄りの意思を確実に汲み取らなければなりません。
また、いくら相手の気持ちに寄り添おうと思っていても接するすべてのお年寄りが心を開いてくれるわけではないため、会話が成立しないばかりか職員に体を触れられたくない、と介護自体を拒否する人もいます。その場合は、会話をするよりもまずはしっかりとコミュニケーションをとり、信頼関係を築くところからはじめましょう。
ご家族や関係者とも密接にコミュニケーションをとる
利用しているお年寄りだけでなく、ご家族ともコミュニケーションを密接にとるようにしましょう。お年寄りの一番身近にいるご家族から介護に必要な情報を得ることができればよりお年寄りに合った介護サービスを行うこともできますし、心を開いてもらうきっかけにもなります。
また、適切な介護サービスを提供していくためにも同僚や医療関係者、福祉関係者と良好な関係を築いていく必要がありますが、その関係を築くためにもコミュニケーション能力は欠かせません。コミュニケーションを上手にとって、お互いの専門性をいかした介護を行うことができれば、お年寄りにさらによい結果をもたらすことができます。
柔軟性も必要
よりよい介護サービスを提供するためにコミュニケーションは欠かすことができませんが、それと同時に物事を柔軟に考える柔軟性も重要です。介護サービスを受けているお年寄りは一人一人違った人間です。そのため、介護職員に求めることも一人一人違って当たり前なのですが、一人一人に合わせるのではなく全員に画一的な介護サービスを提供していたらどうなるでしょうか。提供される介護サービスが十分ではないと不満に思う人も出てくるはずです。その状態ではいくら積極的にコミュニケーションをとっても心を開いてくれるはずもなく、信頼関係を築くのも難しくなります。お年寄り一人一人の状態に合わせて個別の対応方法を見つけ、柔軟に対応することも大切です。